分配金なしのメリット
分配金なしの投資信託のメリットは、福利効果が期待できるところにあります。投資信託は投資家から集めた資金を元にして運用し、その運用益を利益として投資家に還元する仕組みです。運用した利益が原資に組み込まれていくことを複利といいますが、原資が大きくなればそれだけ運用益も増えていくので利益が沢山増えます。運用する期間が長くなればなるほど、福利の効果が期待でき運用益も雪だるま式に増えていくことが期待できます。
その反対に分配金を受け取ってしまうと、運用する金額自体が減ってしまいます。資産を大きく増やしにくい手法といえるでしょう。投資信託の種類によっては、運用益ではなく投資元本を取り崩して投資家に支払われる場合もあります。これだと単純に元本が返ってきているだけなので、手数料が発生している分だけ損をしていることになります。長く運用しても、福利効果を期待することはできません。資産を増やしたい時には、運用益が原資に組み込まれるものを選ぶようにしましょう。
投資信託の分配金はどのようになったらいつもらえるのか
投資信託へ投資している楽しみの一つとして分配金があります。いつ支払いがあるかは購入している投資信託によって違います。なぜなら決算月や日が違うからです。決算をして運用成績によって分配金の金額が決まります。必ず貰えるわけでもなく、金額があらかじめ決まっているものでもありません。そのときにファンドマネージャーなどが決めます。投資信託は通常1万円からスタートします。
運用していくなかで値段が上がったり下がったりするのですが、1万円よりも高いからといって貰えるわけではありません。払い出しをしてしまうと、その分値段は下がってしまいます。運用会社が今は、投資ししている人に支払うよりも運用に回した方が良いと判断したりするからです。運用会社が出す定期的なレポートがあるので見てみると、そういった判断をした内容などが書いてあったりします。決算月は目論見書などに記載されています。購入する前に確認することができるので、事前に確認をしましょう。